株式会社etika ご提案

FLAM から Zoho へ移行
販売フロント強化 × BtoB受発注のEC化|株式会社メイクス 様

作成 株式会社etika 作成日 2026-06-02 対象事業 美濃焼産地の陶磁器・ガラス企画卸/OEM
FLAMZoho(CRM/Inventory)+ Bカート

0. 前提

本提案は、現行の販売管理システム FLAM から Zoho へ移行することを前提とします。
FLAM現行の販売管理システム(在庫・受注事務/見積〜入金)
Bカート(Bcart)BtoB EC・Web受発注の基盤
メールマーケティングZoho CRM + Zoho Campaigns + Zoho SalesIQ
移行先の基幹Zoho Inventory + Zoho CRM(Books不使用)
会計マネーフォワード等クラウド会計に連携
初期データ移行主にFLAMのCSVエクスポート(顧客・取引先・商品・履歴)で実施

1. 背景(現状)

結論:FLAMは「見積以降〜入金」に最適化される一方、前後(リード〜商談〜マーケ、サポート〜分析)とEC・拡張性が構造的に不足。EC進出・増員の今こそ、前後工程まで1つに通せる Zoho へ移行し、同時にBtoB受発注をBカートでEC化するのが最善です。

2. なぜ FLAM から Zoho へ移行するのか(4つの強み)

移行価値は、FLAMが担えない領域を Zoho が一気通貫でカバーできる点にあります。

1適用範囲の広さ
Zoho:販売管理の前後工程(リード獲得→マーケ→商談→受注→納品→請求→サポート→分析)を1ベンダーで通せる
FLAM:「見積以降〜入金」に限定。営業プロセス可視化・マーケ・顧客サポートは守備範囲外
2カスタマイズ性と拡張性
Zoho:業務に合わせて作り込める将来のEC連携(Bカート等)も視野
FLAM:カスタムフィールド・アクセス権限など軽微な設定中心で、業務フロー自体は固定
3AI/自動化の余地
Zoho:Zia、Vertex AI連携、Slack/Google Chat連携など、AIを乗せた業務自動化へ発展しやすい
FLAM:AI・自動化の発展余地が乏しい
4CRM起点の営業管理
Zoho:見込み客・商談フェーズ・パイプライン・行動履歴を管理。営業の入口から可視化
FLAM:「受注が決まった後の事務処理」が出発点で、商談管理は守備範囲外
まとめ:メイクス様がこれから伸ばす ①営業フロント ②マーケ ③EC ④サポート・分析・AI はいずれもFLAMの守備範囲外。Zohoはこの4領域を“業務に合わせて作り込み・1ベンダーで”実現でき、移行価値が大きいと考えます。

3. ご提案の全体像(FLAM → Zoho 移行)

共通の狙い

  1. 販売フロントの強化(見込み客の獲得と“シグナル”取得) … 名刺の見込み客〜既存顧客を Zoho CRM に集約 → Zoho Campaigns で新商品・他社企画・在庫情報を告知 → Zoho SalesIQ でメール開封・クリックや自社サイト・Bカートの閲覧といった反応(シグナル)を取得し「いま関心が高い取引先」を可視化 → 営業がすぐフォロー → Bカート(BtoB EC)へ集客
  2. BtoB受発注のEC化 … 電話/FAX/メール受発注を Bカート に置換、受注を移行後のZoho基幹へ連携。
  3. 基幹の移行 … FLAMの在庫・受発注をZohoへ移し、安定後にFLAM解約。会計はマネーフォワード等へ連携。
メールマーケ+シグナルのメリット:FLAMには無い「見込み客への一斉告知」と「誰が反応したか」の把握を、Zoho CRM × Campaigns × SalesIQ で実現。配信しっぱなしでなく、反応=商機のサインを拾って動けるのが強みです。

移行先の2パターン(在庫管理の複雑性 × Zoho Inventory要件の合致性で選ぶ)

判断軸2-A(Zoho Inventory)が向く2-B(CRMカスタム)が向く
在庫管理の複雑性倉庫/ロケーション複数、ロット・在庫引当、入出荷が多い在庫を多く持たず受注都度メーカー手配中心、入出荷が軽い
Inventory標準要件との合致標準機能(受注SO/発注PO/在庫/出荷)で大半が賄える検品(はますり)・OEM個別仕様など特殊フローが標準に乗りにくい
コスト/作り込みライセンス追加でも標準機能を使う方が早いCRM内カスタムで製品数を絞り費用を抑えたい
分岐の決め方:ファブレスで「在庫をどこまで持つか」が分岐点。まず現行の受発注・在庫・検品フローを棚卸しして2-A/2-Bを確定します。

案2-A Zoho Inventory 採用

名刺・問い合わせ・展示会
Zoho CRM(見込み客・顧客・商談)
↓ Campaigns告知 + SalesIQでシグナル取得
Bカート(BtoB EC:取引先がWeb発注)
↓ 受注 (orders-read / Webhook)
Zoho Inventory(受注SO・発注PO・在庫・出荷)
← FLAM置換
↓ 売上・請求データ
マネーフォワード等 クラウド会計
在庫・商品:Zoho Inventory → Bカート(product_stock-write / CSV)

✅ メリット

  • 在庫・受発注の標準機能が厚い(複数倉庫・引当・SO/PO)
  • 複雑な在庫に強い/CRMと標準統合

⚠️ 留意点

  • ライセンス費用が増える
  • 特殊フロー(検品・OEM)は調整 or 一部カスタム

案2-B Zoho CRM カスタムで代替

名刺・問い合わせ・展示会
Zoho CRM
見込み客・顧客・商談(標準)
+カスタムM(商品/受発注/簡易在庫)
↓ Campaigns告知 + SalesIQでシグナル取得
Bカート(BtoB EC)
↓ 受注 (orders-read / Webhook)
Zoho CRM カスタムへ統合
← FLAM置換
↓ 売上・請求データ
マネーフォワード等 クラウド会計
在庫・商品:CRMカスタム → Bカート(product_stock-write / CSV)

✅ メリット

  • 1製品(CRM)に集約しライセンス抑制
  • 業務に完全フィット/在庫が軽いファブレスなら十分

⚠️ 留意点

  • ロット・複数倉庫・自動引当など高度な在庫は自前カスタムで限界
  • 作り込み・保守の負荷
案2 共通:顧客〜受発注〜在庫が1つの土台に乗り二重入力・マスタ分散が解消。FLAM解約でランニング集約。一方、Zohoへの移行負荷・教育コスト並行運用・データ移行会計(MF等)連携設計が必要です。

4. データ × AIエージェントによる分析・商品開発(発展)

Zohoへ移行すると、顧客・商談・受注・在庫・EC上の行動(メール反応やサイト来訪)といった全体データが1つの土台に集約されます。この一元データを AIエージェント(Zoho Zia/Vertex AI連携 等)に読み込ませることで、人手では追いきれない分析と気づきを自動化できます。

取引先ごとの受注傾向の分析
どの取引先が・いつ・何を・どれくらい発注するか。発注の山谷や離反の兆候を把握。
商談の発生元(流入元)の特定
受注・商談が「メール告知/Bカート/展示会/紹介」などどこから生まれたかを可視化し、効く施策に集中。
商品の購入傾向の推移
カテゴリ・素材・価格帯・季節での売れ筋の動きを時系列で把握。
商品開発のヒント
上記を束ね、「次に伸びそうな組み合わせ・価格帯・投入時期」をAIが提案。企画力をデータで裏づけ・加速
これは「顧客〜受発注〜在庫〜EC行動」がZohoに集約されて初めて効きます。FLAMのように領域が分断されていると横断分析は困難です。移行は、AI活用の土台づくりでもあります。

5. 比較(案2-A / 案2-B)

観点案2-A(Zoho Inventory)案2-B(Zoho CRMカスタム)
基幹(在庫・受注事務)Zoho InventoryZoho CRMカスタム
在庫管理の高度さ高(標準機能厚い)中(カスタム範囲)
業務フィット標準に寄せる完全フィットしやすい
ライセンス費用中〜大
作り込み・保守少なめ(標準活用)多め(カスタム)
拡張性(EC本格化・分析・AI)中〜高
向くケース在庫が複雑・入出荷が多い在庫が軽い・受注都度手配中心

いずれも FLAM解約・前後工程の一元化 は共通。違いは在庫の持ち方に対する基幹の作り方です。

6. 連携の実現性(Bカート API 調査結果)

出典:Bカート公式(機能一覧・外部連携・APIドキュメント V1)、各連携ベンダー資料(2026-06-02 時点)。

Bカート API の基本仕様

各連携ポイントの可否(移行後=Zoho基幹を前提)

連携必要機能実現性補足
Bカート受注 → Zohoorders-read+order_products-read+Webhook(β)◎ 可能Webhook起点でAPI取得→Zohoへ投入
Zoho → Bカート(在庫反映)product_stock-write / 在庫CSV◎ 可能リアルタイムはAPI、日次はCSV
Zoho → Bカート(商品マスタ)商品API / 商品CSV○ 可能初期一括はCSV、差分はAPI
Zoho顧客 ⇔ Bカート会員会員API+カスタム項目10○ 可能ZohoのIDを会員カスタム項目に保持し名寄せ
Zoho ⇔ Bカート 接続方式Zoho Flow / Deluge / CData / ASTERIA○ 可能公式専用コネクタは無いがREST APIで連携可
Zoho/Bカート → 会計(MF等)MFクラウド会計API / CSV○ 可能(要設計)売上・請求データを連携
FLAM → Zoho(初期データ移行)FLAMのCSVエクスポート○ 可能顧客・取引先・商品・履歴をCSV移行(API非公開でも可)
移行後(Zoho一元)の技術的実現性は高く、Bカート⇔Zoho はAPI/iPaaSで実現可能です。残る確認点は、Zoho Inventoryのフロー適合(2-A/2-B分岐)、会計(MF等)連携、FLAMのCSV出力項目。Webhookはβ版のため本番ではAPIポーリング併用も検討、レート制限(300req/300s)は通常運用に十分で、初期一括同期・データ移行は分割・夜間バッチで対応します。

7. 移行ロードマップ

  1. フェーズ0:要件確認(2〜3週) … 受発注・在庫・検品フローの棚卸しで案2-A/2-Bを確定、FLAMのCSV出力項目、Bカート契約プラン、会計(MF等)連携要件、EC対象範囲を確定。
  2. フェーズ1:フロント立ち上げ(1〜2か月) … Zoho CRMに見込み客・顧客を集約(名刺取り込み・FLAM顧客CSV移行)、Zoho Campaigns+SalesIQでメール告知とシグナル取得を開始。増員する営業の受け皿に。
  3. フェーズ2:Bカート公開(2〜3か月) … 既存取引先のWeb発注を開始、メール→Bカート集客導線を接続、商品・在庫を連携。
  4. フェーズ3:基幹移行・並行運用(2〜3か月) … 受発注・在庫を Zoho(2-A/2-B)へ移行、Bカート受注を統合。FLAMと並行運用で検証。
  5. フェーズ4:FLAM解約・会計連携/AI分析の開始 … 運用が安定後にFLAMを解約、会計はMF等へ連携。蓄積データをAIエージェント分析へ展開。

増員フェーズに合わせ、新しい営業の業務を最初からZoho/Bカート前提で設計すると属人化を作らずに移行できます。

8. 費用・補助金(イメージ)

9. 確認させていただきたい事項 と 次のステップ

確認させていただきたい事項

次のステップ

  1. 本提案のレビュー(移行方針・4つの強み・シグナル取得/AI活用・2-A/2-Bの分岐観点)。
  2. FLAMのCSV出力、Bカート契約プラン、会計連携要件の確認。
  3. 受発注・在庫フローの棚卸し → 案2-A/2-Bを確定 → 要件定義 → 正式見積 → PoC・移行計画。

補足:FLAMを残す選択肢(参考)

移行を前提としていますが、もしFLAMを当面残す必要がある場合は、FLAM維持+Zohoフロント+Bカートを連携でつなぐ併存型も技術的には可能です(Bカート受注→FLAM、Zoho⇔FLAM顧客連携)。ただしFLAMのAPIが非公開のためCSV/バッチ連携となりリアルタイム性に制約があり、連携先も3システムに増えるため、今回は移行(Zoho一元化)を推奨します。